印象を良くする内装の色とは?
新しくマンションやアパートを建てる際に、また、部屋のリフォームをする際に、床、壁紙などの内装はどのうな色にするのがよいでしょうか。
物件の床、壁紙、天井、梁・柱、建具、備え付け家具の色が、あるパターンに基づいてまとめられていると、印象がよくなります。内装の色は、人の心理に影響を与え、部屋の印象を良くし、入居や購入の成約率にも影響すると考えられます。
今回は、印象を良くする内装の色について解説します。なお、文中で用いている色の用語について、最後に説明します。
●色のまとまりを感じさせる基本的な4つのパターン
部屋の印象を良くする、色がまとまっていると感じる基本的な4つのパターンをご紹介します。
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1.類似の色を組み合わせる
例えば、茶色と色相が近いベージュ、ブラウンなどの色を組み合わせてまとめる方法です
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2.反対の色相(補色)を組み合わせる
色相環で反対に位置する色を組み合わせる方法です。例えば、赤と青緑、黄色と青紫などの組み合わせです。
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3.同じ色相で異なるトーンの色を組み合わせる
同じ色相でトーン(明度、彩度)が異なる色を組み合わせる方法です。
ポイントは、明度・彩度が低い地味なトーンを広く使い、明度・彩度が高い鮮明なトーンをアクセントに小面積で使うことです。 -
4.異なる色相で同じ明度・彩度(トーン)の色を組み合わせる
青、黄色、緑といった異なる色でも、同じような明度・彩度の色を使えば、まとまりやすくなります。
●色の心理的作用を踏まえて部屋の色を変える
色は人の心理状態に影響を与えると言われています。
暖色系の色は興奮させる効果があり、寒色系の色は落ち着かせる効果があります。
色の使い方で、同じ部屋を広くまたは狭く見せる効果もあります。
それぞれの部屋でオススメの色の使い方をご紹介します。
・リビング
落ち着いたブラウン系の色か、中性色系の緑などが向いています。
壁と天井を同じ色にすると広く開放感のある雰囲気になります。
また、天井→壁→床 の順に少しずつ濃い色にしていくと、明るく広い印象になります。
・ダイニング・キッチン
赤、オレンジ、黄の明るい暖色系の色にすると、気分が晴れやかになり、食事も美味しく見えます。
中性色系の緑なども向いています。
・寝室
壁の色より天井の色を濃くすると、天井が低く感じられ、落ち着いた雰囲気になります。
床だけを濃く暗い色にするのも、全体が引き締まり高級感が出ます。
使う色はブラウンや紫色が向いています。
・子ども部屋
勉強部屋とするなら、集中力を高める青系の色、 遊ぶための部屋なら、黄色などの明るい色も向いています。
・お風呂場
冬に寒さを感じさせない、夏に厚さを感じさせない、中性色系のアイボリーや淡いグリーンの中性色が向いています。
・玄関や廊下
壁よりも天井の色を薄い色にすると、天井が高く感じられ、明るい印象になります。
・高齢者が使う部屋・住宅
色の統一感よりも安全性を優先し、転倒を防ぐために、手すり、段差、壁と床、建具などを識別しやすい色にします。
このように、内装の色は、心理効果を踏まえた色使いをすることで、 部屋の印象が良くなります。
新築や内装リフォームの際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
●色の基本用語
上記の解説で用いた色の基本用語について説明します。
実際の色を見ながら理解されたい場合はこちらが参考になります。
「インテリアサプリ」
「覚えておきたいインテリアカラーの基本と5つのルール」
https://goo.gl/Hs24Kb
色には「色相」、「明度」、「彩度」の3要素があります。
「色相」は、赤、黄、青の3原色の色味のことです。
これらの3色と、それらの中間色の10色を近い色順に環にして並べた「色相環」を見ると分かりやすいです。
色相環で、赤から黄色までの3つの色相は「暖色系」、青緑から青紫までの3つの色相は「寒色系」、
どちらでもない4つの色を「中性色系」と呼びます。
色は、「明度」(明るさ)や「彩度」(鮮やかさ)で印象が異なります。
「明度」が高いと白に近く、明度が低いと黒に近くなります。
「彩度」が高いとくっきりと見え、彩度が低いとくすんで見えます。
「色調(トーン)」は明度と彩度を合わせた色のグループのことです。
はっきりと冴えたトーン(ビビッドトーン)や、落ち着いたトーン(グレイッシュトーンなど)があります。
PCCS(日本色研配色体系)は12のトーンを定めています。
【出典】
・楽待「『色のプロ』に学ぶ、入居率をUPさせる部屋作り」2017.8.14
http://www.rakumachi.jp/news/column/205761/2
・マイベストプロ大阪・和歌山「【賃貸マンションリフォーム】
床、壁、天井の色を合わせることで統一感のある内装へ」
http://mbp-osaka.com/hanbi/column/29401/
・医療安全推進者ネットワーク「安全性を高める色のとりいれ方」
http://www.medsafe.net/contents/recent/47shikisai.html
・「インテリアサプリ」
「覚えておきたいインテリアカラーの基本と5つのルール」
https://goo.gl/Hs24Kb
Categorised in: 物件管理コラム